シミを取るならIPL治療かレーザー治療か

シミ取りをする美容医療には、おもにIPL治療とレーザー治療があります。いずれも電磁波のエネルギーを顔に照射する治療ですが、エネルギーの強さが異なります。

IPLは光なので、室内を照らす電気が室内全体を明るくするように広範囲に影響を与えて作用します。つまり顔全体に点在するシミ全体を薄くしたい場合に効果的といえます。ただし、一回の施術ですべてのシミがなくなるとはいいがたく、3週間から4週間に一度の施術をおよそ5回程度継続することが推奨されています。いっぽうレーザーは一直線にまっすぐ進む性質があるため、ひとつのシミをピンポイントで薄くし、一回の施術でも効果が見込めます。

どちらがいいかはその人の生活習慣なども影響してくるでしょう。

たとえば、毎日人前に出る仕事をしている場合は、シミを取ったあとにかさぶたができるようなレーザー治療は抵抗があるかもしれません。IPL治療は一回の施術効果がマイルドであるため、赤みが生じたとしてもレーザー治療と比べてかさぶたになるようなことは少ないといわれています。そのため、まわりに気づかれず少しずつシミを薄くしていきたい方などにはIPL治療が向いているといえるでしょう。

また、IPLもレーザーも電磁波の波長が含まれるのですが、IPLは複数の波長を含みレーザーは一つの波長から成ります。これはどんなことを意味するかというと、施術できる対象を複数持つかどうかということになります。波長は対象物に吸収されると熱エネルギーを生じます。その熱で対象物を破壊する性質を美容医療にいかしシミが茶色っぽく見える原因であるメラニン色素に作用させ破壊して薄くします。

IPLには複数の波長が含まれているので、シミのメラニン色素以外にも赤ら顔の原因である血管に含まれるヘモグロビンに作用させ赤みを薄くする効果も期待できます。そのほか肌に含まれる水分に作用させることで、コラーゲンやエラスチンといわれる皮膚のハリや弾力のカギを握る繊維組織の再生を促す効果も望めます。

つまり、肌の悩みを複数持っていて徐々に改善していきたい場合はIPL治療。ひとつのシミをピンポイントで狙って、一回で施術を終わらせたいならレーザー治療が向いているといえます。

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シミを取るならIPL治療かレーザー治療か

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