ターンオーバーが乱れるって？正常に戻す方法も紹介

「ターンオーバー（角質代謝）が乱れる」ってよく聞きますが、どんなことかわかりますか？

皮膚は、外側から表皮層、真皮層、皮下組織（脂肪）と層になっています。このうち、ターンオーバーと呼ばれる皮膚の新陳代謝がおこなわれるのは表皮層です。

表皮層は4つの層からなっていて、一番下の基底層で新しく基底細胞が生まれます。基底細胞は毛細血管から酸素をもらって成長すると上層に押し上がり、4層目の角層において角質細胞と呼ばれるようになり、外部からの刺激や細菌の進入を防ぐ役目（バリア機能）を終えると、垢となってはがれ落ちます。

表皮の細胞（ケラチノサイト）が生まれてはがれ落ちるまでのサイクルを、ターンオーバーといいます。ターンオーバーは、だいたい28日周期といわれますが、加齢とともに遅くなる傾向にあり40代になるとおよそ45日周期になるといわれます。

なお、基底細胞も角質細胞もケラチノサイトですが、上層に押し上げられていくごとに細胞の構造が変わることから、呼び名が変わります。

ターンオーバーが遅くなると、シミの元であるメラニン色素が溜まって、、という表現を聞いたり目にしたことはありませんか？しかし、ターンオーバーは遅すぎることがNGなわけではなく、早すぎても良くありません。細胞が生まれ変わってその役割を終える適性な周期であることが大切です。

たしかにターンオーバーの周期が遅くなると代謝が遅くなるので本来体外に排出されるべきメラニンが溜まりやすく、蓄積すると褐色の色素が皮膚に現れることになります。

また、役目を終えた角質がなかなかはがれず、蓄積すると肌の感触がゴワゴワするあるいはザラつくという原因になります。

一方、ターンオーバーが早まると、まだ、成長が不十分な細胞が準備不足のまま、皮膚の一番外側に押し上がるので、正常なバリア機能の役目を果たせなくなります。そのため肌荒れや乾燥が引き起こされることになります。

ターンオーバーの周期を整えるには「古い角質を取り除く」「保湿をする」ことが大切です。美容医療には角質をとる施術として、薬剤を皮膚に塗布して拭き取る施術「ピーリング」があります。またターンオーバーの周期を整える施術として「ダーマペン」という極細の針がついたペン型のマシンによる施術があります。皮膚に微細な穴をあけることで皮膚の創傷治癒力が高まります。

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